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志半ばで命を奪われた男の、よみがえる救民の政治哲学! ◆内容紹介◆ 2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基(こうき)。 当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。 その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。 石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。 その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。 本書第Ⅰ部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第Ⅱ部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。 石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。 ◆目次◆ はじめに 石井紘基が突きつける現在形の大問題 出版に寄せて 石井ナターシャ 第Ⅰ部 官僚社会主義国家・日本の闇 第一章 国の中枢に迫る「終わりなき問い」 第二章 日本社会を根本から変えるには 第Ⅱ部 “今”を生きる「石井紘基」 第三章 〈石井ターニャ×泉房穂 対談〉事件の背景はなんだったのか? 第四章 〈紀藤正樹×泉房穂 対談〉司法が抱える根深い問題 第五章 〈安冨歩×泉房穂 対談〉「卓越した財政学者」としての石井紘基 おわりに 石井紘基は今も生きている 石井紘基 関連略年表 ◆著者略歴◆ 泉 房穂 (いずみ ふさほ) 弁護士、社会福祉士、前明石市長、元衆議院議員。 1963年、兵庫県明石市二見町生まれ。 東京大学教育学部卒業後、テレビ局のディレクター、石井紘基氏の秘書を経て弁護士となり、2003年に衆議院議員に。 その後、社会福祉士の資格も取り、2011年5月から明石市長を3期12年つとめた。 著書に『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』(集英社新書)、『社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ』(ライツ社)、『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(聞き手=鮫島浩、講談社)他多数。
レビュー(8件)
石井さんについて無知でしたが、泉さんの恩師ということで、興味深く読みました。 官僚国家、利権構造、変えねばなりません。
今の政治に物申す!!
SNSで意見を伺っていて、共感することが多いので購入しました。 期待した内容と少々違っていましたが、書かれている内容は理解できました。
東京大学名誉教授の安冨歩先生が秀逸です。
そのまま現在の話
現在の問題。尊い先達に敬意を表して読みました。
泉房穂さんと石井紘基さんに関する本が読みたかったので購入しました。