「第1部 中国人留学生と『国家』の発見」では、清国留学生会館などの諸団体の活動や中国人留学生の日記を通して、彼らがどのように「国家」という概念を認識し、中国人としてのアイデンティティーを確立していったのかを検討する。
「第2部 中国人留学生と文学ーー『愛国』を求めて」では、張資平、郁達夫など日本留学経験を持つ作家の作品などから、「国家」と「愛国」の問題を取り上げる。
「第3部 戦争と混乱の狭間でみた『近代』」では、中国人留学生として受け入れられていた彼らが、満洲国建国以降、もう一つの国家のアイデンティティーを持つよう強制された苦悩、そして1949年の中華人民共和国建設以降においても、引き続き国家(国民党か、共産党か)と愛国の選択に悩まされたことを取り上げる。
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