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作家自身が「秘密」を語る。待望の新訳刊行 「われわれ三文文士の多くもまた、及ばずながら言葉に意を注ぎ、物語を紙の上に紡ぎだす技と術に心を砕いている。本書のなかで、私はいかにして『書くことについて』の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、できるだけ簡潔に語ろうと思っている。テーマは私の本業であり、言葉である」(本文より) ベストセラーを次から次へと生み出す、アメリカを代表する作家が、自らの「書くことについて」を解き明かしした自伝的文章読本。作家になるまでの苦闘物語から始まり、ドラッグとアルコール漬けの作家生活を語る半自叙伝の回想。書くために必要となる基本的なスキルの開陳。いいものを書くための著者独自の魔法の技。そして「書くことと」と「生きること」を重ね合わせる作者自身の人生観まで。ひとりの作家の「秘密」がそこかしこに語られるドキュメンタリー。 2001年に「小説作法」として翻訳されたスティーヴン・キングの名著を、新たに平明で簡潔な文章で訳した新訳版。新たに巻末には著者が2001年から2009年にかけて読んだ本の中からベスト80冊を選んだリストを掲載。 【編集担当からのおすすめ情報】 本書のカバー写真は、作家カート・ヴォネガット夫人でもあるカメラマン、ジル・クレメンツさん撮影によるもので、ひじょうに貴重な著者の執筆風景。
レビュー(85件)
いつもながら早々にお送りいただきました。 ありがとうございました。
小説を書くことの教科書
小説書く上でのエッセンスや、セリフをいうのがどういう意味があるのか、必要なことについて色々書かれてある。自分の限界や自分の不得手を知ることで、どういう風に作品を作るかが語られているところは勉強になる。作家によって賛否両論あると思うが、スティーブンキングはあまり、プロットを重視していないように思われる。
面白かった
自分の半生や文章の作り方が詳しく書かれていて、人間臭い人柄もよく解り面白かった。「回りくどく解りにくく気取った文章より、読者のために端的に解りやすい文章が一番」という彼の主義には賛同した。
結局のところ、読む、書く。それを繰り返す。それに勝る鍛錬はないということ。
「書くことについて」 というタイトルですが、どちらかというとスティーブン・キングの自伝的半生記といった色合いが強く、途中で挫折しました。後半にはそういった内容もあるのかもしれませんが、そこまでもちませんでした。