地政学は国家と領土に関する分野として20世紀初頭に成立した。本書は日本における地政学の受容とその後の展開を考察するものである。地政学は1920年代にドイツから日本に導入された。1930年代後半以降になると、エリート官僚・軍人・学者らによって、日本の生活圏・影響圏を説明する枠組として注目され、戦時体制下において地政学ブームが到来した。しかし、敗戦後は侵略戦争を支えた悪しきイデオロギーとしてタブー視された。本書では、戦後における反省と地政学批判、さらには1980年代以降の新たな展開についても考察した。
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