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6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集 「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。そしてそこでは、私はもう私でなくなり、僕はもう僕でなくなっていく。そして、そう、あなたはもうあなたでなくなっていく。そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 「一人称単数」の世界にようこそ。 収録作 「石のまくらに」「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」「『ヤクルト・スワローズ詩集』」「謝肉祭(Carnaval)」「品川猿の告白」(以上、「文學界」に随時発表)「一人称単数」(書き下ろし)
レビュー(375件)
ハルキ・ワールド
ジャズ、クラシック、あるいはビートルズ。主に音楽の話題を散りばめた、ハルキ・ワールド満載の8編。それぞれに味わい深いが、ベスト3を挙げるなら「品川猿の告白」「石のまくらに」、そして表題作の「一人称単数」か。ハルキストだけでなく、いずれも楽しめる。さすが。
村上春樹ワールドのミステリアスな部分を堪能出来ました。
楽しみです
短編の方が面白いです。ハイファッションに連載していたエッセイも良かったし。
短編集なので、読みやすくどこからでもいいのが気に入っています。
いつもお世話になっております。村上春樹作品のファンなのでほぼ読んでいますが、今作はやや満足度には欠ける感です。短編だと気持ちの入り込みが浅いですね。