医学のあゆみ CAR-T細胞療法の最前線─現状と残された課題 288巻3号[雑誌]
・世界初のCD19 CAR-T細胞が米国で承認され、T細胞が主要組織適合抗原非依存性に、抗体の特異性によってがん細胞上の抗原に結合し、直接傷害することが可能になり、抗体製剤の反復投与も不要となった。
・CAR-T細胞療法は、抗原を喪失した腫瘍細胞の出現により再燃をきたす。腫瘍微小環境を有するソリッドキャンサーに対する効果は限定的であり、CAR-T細胞調製の成否や所要時間の長さの課題もある。
・本特集では、CAR-T細胞開発の歴史から最新動向、CAR-T細胞療法の現状と課題、バイオマーカー、高品質のCAR-T細胞を供給するための体制構築などについてエキスパートが最新知見を紹介している。
■CAR-T細胞療法の最前線ーー現状と残された課題
・はじめに
・CAR-T細胞開発の歴史と開発動向
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)、CAR-T細胞療法、CD19 CAR-T細胞療法
・リンパ腫に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
〔key word〕CD19、キメラ抗原受容体(CAR)、T細胞、CAR-T細胞、リンパ腫
・多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
〔key word〕多発性骨髄腫(MM)、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法、シルタカブタゲン オートルユーセル(cilta-cel)、イデカブタゲン ビクルユーセル(ide-cel)
・CAR-T細胞療法の有効性と安全性を予測するバイオマーカーの現状
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、バイオマーカー、サイトカイン放出症候群(CRS)、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)、大細胞型B細胞リンパ腫
・非ウイルス遺伝子改変CAR-T細胞の開発動向
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、遺伝子改変CAR-T細胞、細胞免疫、トランスポゾン、ゲノム編集
・ゲノム編集iPS細胞を用いたuniversal CAR-T/NK細胞のフロンティア
〔key word〕off-the-shelf、ゲノム編集、HLAホモ接合体、iCAR-T細胞、iCAR-ILC/NK細胞
・固形腫瘍に対するCAR-T細胞療法ーー腫瘍微小環境(TME)制御の重要性
〔key word〕固形腫瘍、腫瘍微小環境(TME)
・CAR-T細胞療法の標的拡大へ向けた取り組み
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、TCR-like CAR-T細胞、固形がん、on-target/off-tumor adverse event(OTOT-AE)、治療関連有害事象
●TOPICS 認知神経科学
・赤ちゃんはどう学ぶ? 乳児の学習メカニズムの解明
●TOPICS 救急・集中治療医学
・COVID-19患者の診療と一般救急医療・集中治療の狭間で
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(20)
・健康経営とプレゼンティーイズム
〔key word〕産業保健、健康経営、アブセンティーイズム、プレゼンティーイズム
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(10)
・遺伝カウンセリング研究の現状
〔key word〕遺伝カウンセリング研究、研究手法、研究環境、倫理
●FORUM ノーベル生理学・医学賞2023
・mRNAワクチン開発につながったブレイクスルー
●FORUM 世界の食生活(9)
・インドネシア・西ジャワ州のコメ食
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(5)
・木村英作と蟻田功ーー天然痘との闘い
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(1)
・生と死の境界線1
●FORUM 数理で理解する発がん(7)
・ポアソン分布、指数分布、正規分布
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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