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かまいたち、火車、姑うぶめ獲鳥、ぬらりひょん、狂骨、牛鬼……現代の小説や漫画でも馴染み深い妖怪たち。その姿形をひたすら描いた江戸の絵師がいた。当時の文化人が一目を置くほどの博識と類まれなる画力を持ち、現代にいたるまで妖怪画家たちに大きな影響を与え続けている鳥山石燕。その妖怪画集全点「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」を、コンパクトな一冊に収録する決定版。解説・多田克己 画図百鬼夜行 陰 陽 風 今昔画図続百鬼 雨 晦 明 今昔百鬼拾遺 霧 雲 雨 百器徒然袋 上 中 下 解説 多田克己 索引
レビュー(113件)
内容がとても興味深くて、買って良かったです。
ほとんど絵のみで妖怪の説明はありません。でも妖怪の姿を参考にしたかったので満足しています。
妖怪図鑑のようでとても楽しいです。古文&漢文?で書かれた説明が、現代文で解説されていると尚良いなと思いました。
なかなか面白い内容でした。ありがとうございました♪
鳥山石燕は江戸時代の画家で妖怪に興味がある人なら知る人ぞ知る画家です。 妖怪図鑑などではこの人の絵が採用されることが多いです。故水木しげる先生曰く「妖怪の型を定着させた画家」らしく、民衆の伝承や言い伝えなどを自身の想像力を含め12冊ほどの妖怪の絵を残したそうです。 それらの絵を全て集めたのがこの本なのでしょう。 本の構成としては、200以上の絵とその妖怪名、絵の中に書かれた文を抜き出しただけ。各妖怪における別途解説等は一切ありません。個人的にはその方がいいと思っています。ヘタに誰かの監修を入れて説明文を付けるののは、鳥山石燕が思い描いた妖怪と異なるかもしれません。 江戸時代の絵を純粋に楽しむのがいい。ぬらりひょん、泥田坊、雨降小僧、震々、目目連などは皆さん見たことある妖怪ではありませんか?