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インターネットに氾濫する悪口がつまらないのは、そこに知性もユーモアも宿っていないからだ。 「こいつ無能。死ね」というツイートを見て、楽しい気分になる人はいない。 「こいつ無能」と言いたくなった時は、代わりに「植物だったらゲノム分析されてる」(本書14ページ)と言おう。 周囲も「えっ、何? どういうこと?」と興味を惹かれるだろうし、生命科学の発展に思いを馳せる良い機会になる。 不快さを、楽しさや知的好奇心に変えられるのが、「正しい悪口」の効能なのだ。 僕はこれを「インテリ悪口」と称して、インターネットに書き溜めてきた。<略> 皆さんが何かをバカにしたくなった時、本書を活用してほしい。 僕が可能な限りの知性とユーモアを詰め込んだ「インテリ悪口」を使ってほしい。 嫌なことがあった時、インテリ悪口を使うことで、溜飲も下がるし、笑い飛ばすこともできる。ちょっとだけ勉強にもなると思う (「はじめに」より)
レビュー(93件)
おもしろがれる悪口
ストレスの多い時代にあって、つい悪口が出てしまいそうになる。しかし、出てくる悪口がおもしろければ、自分で心を落ち着けることができる。 この本に書かれている教養悪口で、エスカレートしがちな飲み会での愚痴を知的な話題へと転換したい。
ゆる言語学ラジオリスナーにもオススメ
個人的に今年一番ハマったYouTubeチャンネル 「ゆる言語学ラジオ」の堀元見の処女作。彼の作るコンテンツはとにかく痛快かつクオリティの高さに惚れ惚れする。 私は堀元さんが単独でやっているビジネス書100冊読むライブも、彼の切り抜きチャンネルもほとんど見ているファンだが、本作は彼を知ってても知らなくても間違いなく楽しめる内容。 Youtubeとほぼ知識被りなく学びも多いし、とにかく文章がうまい。やたら詳しい使用ケース楽しみながら楽しく読むことができる。 いきつけのバーで顔なじみの客への話のネタにうってつけ。会社でのちょっとした雑談ネタでもいいかもしれない。 とにかく、少しだけ世界を広げてくれる本である。
どうもありがとうございます。 楽しみにしてみます。 よろしくお願いいたします。