開発経済学・アジア研究において顕著な業績を残した渡辺利夫の著作集。主として開発経済学・現代アジア経済論に焦点を絞って構成。
第7巻は、「あるがまま」に生きよと説いた森田正馬、そして神経症を高い文学的才能と結びつけた山頭火、病躯を抱えて引きずる死の影を自由律句に詠いあげた放哉の評伝。I『神経症の時代』(文春学藝ライブラリー、2016年)、II『放哉と山頭火』(ちくま文庫、2015年)
まえがき
I 神経症の時代──わが内なる森田正馬
第一章 煩悶する倉田百三──人は何に苦悩するのか
崩れてゆく世界
地獄遍歴
二本の雑草
正馬との邂逅
第二章 正馬の人間観──心とは何か
自然服従
生の欲望と死の恐怖
ヒポコンドリー
強迫観念
森田療法の論理
仕事の意味
フロイト、フランクル、正馬
第三章 正馬の生涯──精神医学への道
地獄絵
五高時代
精神医学志願
アカデミズムとの訣別
森田療法の創案
ある症者の日記
業病を背に負うて
官尊民卑
後継者
第四章 岩井寛の生と死──正馬の精神を継ぐ
死の予感
目的本位
末期癌
今を生きる
『森田療法』の口述
意味の実現を求めて
あとがき
文春学藝ライブラリー版へのあとがき──超高齢社会における生と死
参考文献
II 放哉と山頭火──死を生きる
尾崎放哉
コスモスの花に血の気なく
青草限りなくのびたり
脱 落
つくづく淋しい
一日物云はず
たつた一人になり切つて
禁酒の酒がこぼれる
障子あけて置く
墓所山
夜の白湯
春の山
種田山頭火
洞(ほら)のごと沈めり
泥濘(でいねい)ありく
関東大震災
観音堂
炎天をいただいて
放哉墓参
波音遠くなり
何でこんなに淋しい
ほほけたんぽぽ
あるいてもあるいても
雲へ歩む
あとがき
尾崎放哉年譜
種田山頭火年譜
渡辺利夫 著書一覧
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