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年頃の息子と娘を育てながら平穏に暮らしていた石川一登・貴代美夫妻。9月のある週末、息子の規士が帰宅せず連絡が途絶えてしまう。警察に相談した矢先、規士の友人が殺害されたと聞き、一登は胸騒ぎを覚える。逃走中の少年は二人だが、行方不明者は三人。息子は犯人か、それとも……。規士の無実を望む一登と、犯人でも生きていて欲しいと願う貴代美。揺れ動く父と母の思いーー。心に深く突き刺さる衝撃のサスペンスミステリー。
年頃の息子と娘を育てながら平穏に暮らしていた石川一登・貴代美夫妻。9月のある週末、息子の規士が帰宅せず連絡が途絶えてしまう。警察に相談した矢先、規士の友人が殺害されたと聞き、一登は胸騒ぎを覚える。逃走中の少年は二人だが、行方不明者は三人。息子は犯人か、それとも……。規士の無実を望む一登と、犯人でも生きていて欲しいと願う貴代美。揺れ動く父と母の思いーー。心に深く突き刺さる衝撃のサスペンスミステリー。
レビュー(220件)
子供、父、母、とらえ方、違いと移動。自分に当てはめると。怖い。
おすすめします
映画の番宣で気になっていたことと、同僚が小説が面白いと薦めてくれたので、実際読み始めると止まらないです。夫婦間で置かれている社会的立場などの違いがあるので、どちらの「望み」が結果なのか、震えました。読了した後のなんとも表せない重さ。途中、母親がスーパーで息子の好きな食材を買い求めるところ、母親としての深い愛を感じました・・・。事件発覚後から世間からの加害者家族・被害者家族としてのリアルさが伝わった一冊でした。
映画を見る前に原作を読みたくて購入しました。 現在にもありそうな感じの内容に本当に入り込んでしまう感じがして一気に読んでしまいました。
退屈しました
連絡が途絶えて行方不明の高校生の息子が、殺人事件の加害者なのか被害者なのか、わからないまま進行する。父親の葛藤と母親の葛藤を丁寧に描いているのだが、それだけなので、いかんせん物語に起伏がないから途中で退屈してしまった。真相が明らかになっても、べつにどうということもない。 そもそも未成年の犯行は罪が軽いということを、未成年者なら誰でも知っているわけで、そんなに必死に逃げ回るだろうかという疑問がずっとあった。その疑問は最後まで解消されなかった。 この作家の作品はだいたい読んでいて、楽しみにしていただけに残念ながら星2つ。 文章と心理描写については、相変わらず達者だと思った。