読み本系『平家物語』に初めて詳注を施す。これまでほとんどの注釈の底本とされてきた語り本に比べ、より多く古態をとどめるが、真名表記のために読解に苦しむことの多かった四部合戦状本の本文を、慶応義塾図書館本をそのままに翻刻した【原文】、仮名交じりに書き下した【釈文】、昭和女子大本などの他本との校異や訓読上の問題を扱う【校異・訓読】の三つの欄によって、精密にかつ読みやすく提示する。【注解】では、延慶本などの他諸本との比較検討により、物語の古態・原態に迫ると同時に、これまでの『平家物語』研究の成果を、歴史学などの隣接諸学を含めて通観しつつ注釈に生かし、現在の最高水準の注釈をめざす。
はしがき
凡例
大地震
建礼門院吉田に御坐す事
源氏六人受領の事
建礼門院御歎き
平大納言等配流
建礼門院大原入御
頼朝追罰の宣旨
堀川夜討
範頼誅せらるる事
菊池次郎高直斬らるる事
判官都落
義経追討院宣
時政上洛の事
吉田大納言の沙汰
平家の子孫多く失はるる事
六代被捕(1六代連行)
六代被捕(2母の嘆き)
六代被捕(3文覚登場)
六代被捕(4文覚関東下向)
六代被捕(5白馬の夢)
六代赦免(1六代関東下向)
六代赦免(2赦免)
六代帰洛(1大覚寺へ)
六代帰洛(2長谷寺へ)
兼実摂籙の事
六代御前、高野・熊野詣
平家の侍共の事
丹後侍従忠房誅たるる事
伊賀大夫知忠誅たるる事
越中次郎兵衛盛次誅たるる事
土佐守宗実最期
行家・義憲最期
頼朝右大将
薩摩家祐誅たるる事
上総七郎兵衛景清干死
文覚流罪
六代斬られ
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