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「長引く円安」の真因に迫る どこから外貨が流出しているのか デジタル赤字は10年で2倍、四半世紀で6倍に 外資系コンサルブームも「新時代の赤字」に寄与 頭脳流出を象徴する研究開発サービスの赤字 「虎の子」の知的財産権使用料にもデジタルの影 「新時代の赤字」は原油輸入を超える 経常収支は「符号」ではなく「キャッシュフロー」で 【著者より】 経常収支黒字国や対外純資産国というステータスは一見して円の強さを担保する「仮面」のようなものであり、「正体」としてはCFが流出していたり、黒字にもかかわらず外貨のまま戻ってこなくなったりしているという実情がある。その意味で、日本は「仮面の黒字国」とも言える状況にあり、統計上の数字からだけでは見えてこない「正体」に迫る努力が必要というのが筆者の問題意識である。 第1章:「新時代の赤字」の正体 第2章:「仮面の黒字国」の実情 第3章:資産運用立国の不都合な真実 第4章:購買力平価(PPP)はなぜ使えなくなったのか 第5章:日本にできることはないのかーー円安を活かすカード
レビュー(15件)
内容の充実した実用本!
中身の濃い、勉強になる本でした。今後の為替を考えるのに大いに参考になりました
今年一番良かった書籍で勉強になりました!
物凄く分かり易くとても綺麗な日本語で説明されています。例えば外資系コンサル、アマゾンPrime、新NISA、海外株式等の例は親しみやすく納得できました。また個人的には第5章の「日本にできることはないのか」の対内直接投資の達成度、移民受け入れ後考えるべき状況、日本が選ばれる理由、今後の成長分野等が大変興味深かったです。最後に、筆者の謙虚で誠実に仕事をされている姿勢が垣間見れて感動しました。続編を期待しています!