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僕の兄は罪もない人々を殺した。何が兄の中に殺人の胎児を生みつけていったのか?-四人兄弟の末弟が一家の歴史に分け入り、衝撃的な「トラウマのクロニクル」を語り明かす。暗い秘密、砕かれた希望、歴史の闇から立ち現われる家族の悪霊…殺人はまず、精神の殺人からはじまった。村上春樹渾身の翻訳ノンフィクション作品。
僕の兄は罪もない人々を殺した。何が兄の中に殺人の胎児を生みつけていったのか?-四人兄弟の末弟が一家の歴史に分け入り、衝撃的な「トラウマのクロニクル」を語り明かす。暗い秘密、砕かれた希望、歴史の闇から立ち現われる家族の悪霊…殺人はまず、精神の殺人からはじまった。村上春樹渾身の翻訳ノンフィクション作品。
レビュー(45件)
血と育ちと、自分自身と。 残酷な振る舞いの要因を垣間見れたらと手元に。 訳者の文体が苦手なのでちょっと苦労して読んでます。
村上春樹さんも、おそらくこの本の内容の衝撃さにだいぶ影響を受けられたのではないかと思います。彼のその後の小説の端々に、そのような面影が見られます。家族のあり方とは、夫婦のあり方とは、親子のあり方とは…?とても深く考えさせられた一冊です。
順番待ちで,まだ読めていません。 やはく読みたいです。。。
以前から村上春樹の翻訳リストを見るたびに気になっていたので購入しました。タイトルに惹かれて内容は購入時に知ったのですが。ある、殺人犯の負の系譜を彼の弟が語ります。 前半、ユタ州やモルモン教についての記述が長く冗長な感じを受けますがこの家族や周囲の環境を理解するためには必要不可欠だということが徐々に分かってきます。 家族の成り立ちに入るとページを繰る手が止まりませんでした。 村上春樹の誠実な翻訳が光っています。 見開きページごとに注が付いているのも、読者への配慮が感じられていいですね。 (巻末に注を置くと煩雑になって気が殺がれることがあるので)
上巻は主人公?であるゲイリーについて、というよりは、家族のたどってきた道を描いている。父と母の壮絶な夫婦ゲンカが痛々しい・・・