〈近代仏教×儀礼〉研究の狼煙を上げるーー
仏教系雑誌という近代日本特有のマス・メディアに見られる儀礼情報の整理・統計から、葬儀・施餓鬼・開帳・授戒会・坐禅・遠忌・結婚式といった現代まで続く儀礼が近代日本でいかに評価され、いかなる趨勢をたどってきたのかを総合的に解明。
明治初期には否定的に捉えられていた仏教儀礼や身体実践が時局の影響を受けて大正・昭和期に再評価されていくさまや、仏教儀礼の発展、そして社会への浸透・定着の度合いが「大衆」という消費者の合理的な取捨選択に大きく左右されていた事実を浮き彫りにする。
近代日本の仏教儀礼を主題とした本邦初の書にして、進展目覚ましい近代仏教史研究に残された“ブルーオーシャン”を開拓し、「ビリーフ(思想)」偏重の研究史上に「プラクティス(身体実践)」の視座から新たなインパクトをもたらした画期的労作。
■目次■
序 章 問題の所在
第一章 葬儀問題への対応
第二章 施餓鬼の諸相─明治期を中心に─
第三章 開帳の変遷─「近代開帳年表」と大雄山最乗寺の出開帳に注目して─
第四章 授戒会の動向─曹洞宗機関誌を中心として─
第五章 禅会の普及─『禅道』『大乗禅』の記事を中心として─
第六章 近代曹洞宗における遠忌の変容
第七章 仏前結婚式の変遷
補 論 近代仏教資料の整備史
終 章 近代日本の仏教儀礼とは何だったのか
資料編(近代開帳年表/『禅道』掲載の禅会一覧表/『大乗禅』掲載の禅会一覧表/第五節 仏前結婚式一覧表)
初出一覧/あとがき/索 引
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