かつて小劇場運動の旗手として脚光を浴び,現在は富山県利賀(とが)村を拠点に活動する鈴木忠志氏.東西古典劇を再構成した独創的な舞台によって,世界的に高い評価を得ている.演劇評論の第一人者である著者も「最も演劇の本質を問う演出家」と評する.本書では,主要作品を丹念に読み解き,その思想と演出の本質を明らかにする.
序章 演劇の原点
1「どん底における民俗学的分析」
2「劇的なるものをめぐって」
3「夏芝居ホワイト・コメディ」
4「トロイアの女」
5「バッコスの信女」
6「王妃クリテムネストラ」
7「桜の園」--近代から現代へ
8「リア王」--世界は病院である
9「シラノ・ド・ベルジュラック」--その多面的な思想
10「別冊 谷崎潤一郎」
11「帰ってきた日本」--日本人論
12「サド侯爵夫人(第二幕)」
13「世界の果てからこんにちは」--花火・歌・ドラマ
14 人生の冬景色
終章 演劇の魅力
あとがきーー斉藤郁子のこと
鈴木忠志 構成・演出作品年譜(初演リスト)
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