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「去年今年貫く棒の如きもの」「一つ根に離れ浮く葉や春の水」ほか、世界で愛唱される名句の数々を生んだ高浜虚子が、日常の言葉でやさしくわかりやすく、誰にでも伝わるようにと説いた俳句の実作入門。まず十七字を並べてみること、ものをじっと眺めること、じっと案じ入ること等の至言名言が、これから俳句を始める人、実作に悩む人たちの胸に深く沁みてゆく。本質的俳句論の「俳諧談」収録。 解説・山下一海 一 まず十七字を並べること 二 題を箱でふせてその箱の上に上って天地乾坤を睨めまわすということ 三 じっと眺め入ること 四 じっと案じ入ること 五 埋字(一) 六 埋字(二) 七 古い句を読むこと 新しい句を作ること 付録・俳諧談 解説 山下一海
レビュー(9件)
感謝を込めて…。
ありがとうございました。 一時は手にできないのではないかと意気消沈していたのですが 楽天ブックス様のお陰です。こんな嬉しいことはありません。 高浜虚子先生の俳句の作りよう。 しっかり学びたいと存じます。 益々俳句への愛が深まっているところです。
ページ数が少なく物足り感もありましたが、俳句作りにスランプ状態の人には初心にかえることができ、おすすめです。
大変状態の良い本でした
迅速に対応していただき、どうもありがとうございました。
素っ気ない文体ながら俳句の本質を突いた名著です。
この文庫は、二つの部分で構成されていて、(1)俳句の作りよう、は、話し言葉または講演調で、(2)付録・俳諧談は、書き言葉の口語調で書かれていて、大正期に書かれた堅苦しい文章を予想していましたが、全く杞憂の読みやすい、分かり易い文章でした。俳句に一寸関心を持った者が読むには、とても参考になる、実作例が豊富に取り入れられた啓蒙書として、お勧めだと思いました。