『看守の流儀』のあの衝撃を、まさかこんな手で飛び越えてくるなんて!
前作に驚いた人にこそ読んでほしい。 --大矢博子(書評家)
特殊な舞台(ルビ:けいむしょ)、普遍的なドラマ
そして再び炸裂する仕掛け!(ルビ:ギミック)
やってくれるじゃないか。 --西上心太(書評家)
模範囚の失踪、集団食中毒事件、火の気のないところで起きた火災……刑務官たちの信念が問われる事件。
その時、敏腕刑務官・火石に不穏な噂がーー傑作『看守の流儀』に続く待望の刑務所ミステリー。
「悩み抜いてたどりついたのは、乗り越えるのでも、逃げるのでもなく、結局、ただ抱えて生きていくしかないという思いでした」
第一話「しゃくぜん」
釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか?
第二話「甘シャリ」
刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。果たして故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……。
第三話「赤犬」
古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして?
第四話「がて」
窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。しかし、その女性は実在していなかったーー。
第五話「チンコロ」
「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。差出人は元受刑者か。そして、投書に隠された意味とは?
レビュー(82件)
刑務官の葛藤がよく描かれていた。苦労がよくわかった。最後の結末には驚愕だった!ぜひ読んでみてください!
前作→今作の順での読書を強くお薦めします
前作「看守の流儀」では思い込みを覆される驚きを味わいましたが、今作は「前作を読んでいたからこそ味わえる衝撃」が待ち構えていました。終盤、種明かしの直前でやっと気づいた時には「うわぁぁーそういう事かっ!」と思わず口にしていました。読後も軽く鳥肌が立つくらいの昂奮が暫く冷めやらぬままでした。前作・今作ともにじんわりと胸が熱くなる物語もあるし、看守シリーズとして今後も書き続けて欲しいと切に思います。他の城山作品もリーダビリティ抜群だし、プロットも素晴らしいのですが、この看守シリーズが個人的にはベストです!