<内容>
小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。物静かな店主・弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い……。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる感動作。
静岡書店大賞を受賞・ブクログ1位・読書メーター1位など、話題沸騰の人気シリーズ、待望の第二弾!
<もくじ>
ちょうちょうの朗読会
あわゆきのあと
海からの手紙
我らの西部劇
<プロフィール>
ほしおさなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』にて、第12回鮎川哲也賞最終候補。『空き家課まぼろし譚』『活版印刷三日月堂』「ものだま探偵団」シリーズなど著作多数。
レビュー(107件)
人生には悲しみや喪失感、悩みや後悔は尽きないけれど、どれも「大事なものだから消しちゃいけない」のだと、心にしみました。何か大きな事件が起きるわけではない日常の物語の中で、それを押し付けでなく自然に感じさせてくれる、あたたかい作品です。 作中に登場するあまんきみこさんの「車のいろは空のいろ」も読んでみようと思います。
第2巻目です。
「朗読会」のプログラム、生後3日で亡くなった姉の名刺、豆本、西部好きの父親が一生懸命書いていた冊子。どれもこれも心に残るお話です。癒されますね。さて、第3巻の「庭のアルバム」はどういうお話が載っているのでしょうか。楽しみです。
良かったです
前作同様に、文章全体に流れるゆっくりとした時間に 癒されます、活版印刷が分からない方でも楽しめると思います。 次回作期待!
言葉の意味を考えさせられて
今は気楽に版を組み直して印刷のやり直しができる。しかし、活版印刷はそうではない。縦版と横版の組み直しは気の遠くなる作業だろう。改めて、版を組む意味がわかった。一音一音が一つ一つの活字として組んでいかなければと。 言葉が目から、耳から入り、その人の心に伝わる。言葉という種のようなものから芽が出、大きく育ち、花を咲かせて実をつける。でも、その花と実は人によって違うものになっていく。受け取った人の心の中で、その言葉を発した人の声がーー。 親と子の繋がり、読むということの意味を改めて考えさせられた。