「たかが野球」「たかが選手」「たかが女」とはもう言わせない!野球小説の神髄「空想的日本野球史」の第一弾昭和19年(1944年)、太平洋戦争の真っ只中で野球が敵国アメリカ生まれの「敵性競技」と呼ばれていた時代。その十年前、昭和9年(1934年)に産声を上げた職業野球チーム「東京セインツ」は、「帝都報國野球團」と名前を変え、軍国主義体制の圧力をあの手この手で逃れながら、存続を図っていた。徴用に取られた父親に代わってグラウンドキーパーを務めるのは、女学校を卒業したばかりの17歳の少女・鈴澤慧華(すずさわ・けいか)。2年前、兵役に取られたチームの主将・海老原遂(えびはら・すすむ)が帰還したことで、彼女とチームの運命は大きく変わっていく・・・。日中戦争、第二次世界大戦と日本が戦争に翻弄された時代を背景に、職業野球が戦時下をいかに生き抜いてきたかを、多彩な登場人物の行動を通じて描く「空想的日本職業野球史」、いよいよ発進!
レビュー(0件)