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科学ー誰もが知る言葉だが、それが何かを明確に答えられる人は少ない。しばしば「自然の猛威の前で人間は無力だ」という。これは油断への訓誡としては正しい。しかし自然の猛威から生命を守ることは可能だし、それができるのは科学や技術しかない。また「発展しすぎた科学が環境を破壊し、人間は真の幸せを見失った」ともいう。だが環境破壊の原因は科学でなく経済である。俗説や占い、オカルトなど非科学が横行し、理数離れが進む中、もはや科学は好き嫌いでは語れない。個人レベルの「身を守る力」としての科学的な知識や考え方と何かー。
レビュー(195件)
内容はさすがです
森博嗣さんの文章や思考のファンなので, 内容はいつもながら素晴らしかったです. 自身も科学に関係しているので色々と考えさせられました. ただ、言いたいことを要約すれば1/5ページ程度で済んだのではないかと・・・ 同じことを何度も言っているので。
そーゆー
そうゆうそうゆうそうゆうそうゆう、意味。
漠然からの脱却
今までなんとなく考えていた「科学」の持つ真の意味と数字(客観性)の持つ重要性が認識できて、文科系人間の自分にとって足らない内容が手に取るように見えてきました。
作者の小説は数冊読んでおり、自分の中の評価は抜群の位置にあります。 今回の本はそういう位置から離れて、作者自身の素の考えを読んだような気がします。 受験を控える子どもの親として、大学進路の為、高校生に是非読ませたいと思います。
「理系」で学んで職を転々とした自分の経験から、すごく共感できる本でした。たぶん、多くの人が批判したくなるような内容だと思いましたが、好意的な気持ちで読んでほしいと思います。