●ヤスパースを始めとするハイデルベルク学派のドイツ精神病理学の衣鉢をつぐ,統合失調症理論の金字塔。妄想を部分ではなく全体として捉える本書は,有機力動説におけるもっともすぐれた理論と症例提示を併せ持つ統合失調症学である。--出版直後より多くの臨床家に読み継がれてきた「幻の名著」翻訳の決定版。
●目次
新邦訳への序文翻訳にあたっで
まえがき
現状について
症例ライナー・分裂病シュープの教示例
症例に関するコメントと研究計画
全症例について
第一部 分裂病性妄想のゲシュタルト分析
第一章 トレマ期
一 「無意味な」行為
二 初期抑うつ
三 「反応」的契機
四 疑惑
五 妄想気分
六 まとめ
第二章 アポフェニー期
一 外界のアポフェニー(外空間のアポフェニー)
二 妄想知覚
三 既知化体験と未知化体験
四 万能体験
五 アナストロフェ
六 時間構造と気分性
七 表象のアポフェニー(内空間のアポフェニー) (a)啓示/(b)思考伝播/(c)思考化声
八 思考構造
九 身体感覚
第三章 アポカリプス期
一 緊張病のはじまり
二 アポカリプス体験様式の本質について演繹的に推論すれば
三 アポカリプス期の体験断片
第四章 固定化期
第五章 残遺状態
第二部 経過類型
一 シュープ
二 プロツェス型
付録
一 非分裂病牲妄想の諸形態についての瞥見
二 セシュエーの症例ルネについて
第三部 総括と展望
文献
コンラート主要著作目録
クラウス・コンラート追悼
全症例要約
「症候性精神病」要約
コンラート症例の背景
分裂病のはじまりチャート
ライナー関係地図
コンラート関係地図
訳者あとがき
索引
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