消防の歴史的経緯を踏まえ、最新資料も加えて詳細な調査・分析を行った画期的研究。戦後、「理系中心の火災学」のみに傾斜しがちだった消防・防災問題について、行政学の視点から組織と制度の課題を問いかけ、阪神・淡路大震災、東日本大震災の対応などの具体的な事例を挙げて、国と市町村による災害対応についての様々な新事実についても明らかにする。
「消防は極めて重要な行政分野で、今後更に現状や課題の社会的認知を広げ、研究者や実務家のみならず国民全体で消防はどうあるべきかを考えて行く必要がある。消防への社会的関心を喚起するという側面からも、大上段に構えた言い方で大変恐縮であるが、本書を起爆剤として消防研究の再興を目指したい。」(「はじめに」より)
第1章:本研究の視点と構成
第2章:消防組織間関係の歴史的分析
第3章:消防行政の制度および現状
第4章:消防行政における市町村公助の分析
第5章:消防行政における中央地方関係と上下からの垂直補完の分析
第6章:地方防災行政、消防防災行政における上からの垂直補完
第8章:消防の共助体制における組織間関係
第9章:東日本大震災時の消防行政における公助・共助の分析
第10章:消防行政と他行政分野との行政分野間関係の考察
第11章:消防行政の課題と今後向かうべき方向性の検討
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