こうの史代氏がイラストと詩で東日本の姿を描くヒット作の第2弾。突然いなくなった妻を探して旅に出た雄鶏。彼女の想い出と東日本大震災後の各地の姿を重ねながら旅は続く。
東日本大震災について
2年8ヶ月後の山元・多賀城・塩釜
2年11ヶ月後の山田・釜石
3年後の銚子
3年2ヶ月後の水戸・大洗・東海
3年4ヶ月後の相馬・南相馬・福島
3年6ヶ月後の花巻・大槌・釜石
3年9ヵ月後の石巻・女川
3年11ヶ月後の釜石・大船渡・陸前高田
4年後のいわき
4年2ヶ月後の亘理・東松島
4年2ヶ月後の仙台・名取
4年3ヵ月後の東海
特別描き下ろし「小さな世界」
描き下ろし読切「小さな世界」
レビュー(11件)
旅は2年8か月後の宮城県、使われなくなった山下駅のプラットホームから続く。そして3年後、なんと故郷・銚子が出てきてびっくりした。海鹿島(あしかじま)海岸の海水プールは、私の父母の世代には現役で使われていたらしい。再び旅は続き、東北再訪。まだ震災の爪痕が残る風景。少しずつ復興を遂げる風景。彼(雄鶏)は未だ妻と会えない。本書の最後は東海村。続く特別書き下ろしの「小さな世界」は、擬人化で原子核の壊変を描く。原子炉が被災したこの震災の象徴でもある放射能の科学的な一面であるだけに、少し複雑な思いで読了。