家族療法だけでなく,多くの心理療法や社会的支援の基本理念となっているシステムズアプローチ。本書は,システムズアプローチの歴史,理論から実践までのすべてを緻密に書いた一冊である。
多彩な家族療法の事例も多く掲載され,同時並行的なセラピストの心中の吐露や,細かなシステムの見立てなど,さまざまな試みがなされ,長大ながら読みやすい。本書にあるシステムズアプローチのものの見方を学ぶだけでも,セラピストを一定水準以上の臨床家に引き上げることだろう。
この本は,30年前にまとめた若き臨床家の冒険的な思索を,熟練のセラピストとなった今,自身の手で大きく改稿したものであり,明日からの臨床や支援のためにすべての支援者にとって必読の本となっている。
序章
第1部 システムズアプローチの〈ものの見方〉
第1章 システムズアプローチまでの軌跡
第2章 システムズアプローチの基本的な〈ものの見方〉
第3章 治療としてのシステムズアプローチの概略
第2部 システムズアプローチの実践での〈ものの見方〉とのつながり
第4章 システムズアプローチの実際
第5章 治療者の呟きとともに
第6章 治療システムと〈ものの見方〉
第3部 システムズアプローチに不可欠な〈ものの見方〉と発展可能性
第7章 システムズアプローチの本質──面接場面で起こっていることそのものを使いこなす
第8章 ある仮面舞踏会
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