作家・詩人でありながら、若くして一国の宰相として、政治・経済の全責任を負ったゲーテの勤労と労苦に耐え抜いた詩の明るさは、モーツァルトが歌った五月の青く澄んだ空のようだ。凶悪な新型コロナウイルスに襲われて、全人類が疲れ切っている今、ゲーテは実につよい贈り物を私たちにのこしてくれた。どんなにか、ひどい絶望の中にあっても、ゲーテの詩、その声に耳を傾けてみよう。明るく生きる希望が湧き出てくるから。そして私たちもこのパンデミックの中にあっても、明るい言葉を取り戻そう。生きる望みの喜びにつながるから。
まえがき/【詩】初期の詩(1765〜1768年)/疾風怒濤時代(1770〜1775年)/ワイマル時代初期(1776〜1786年)/古典期の詩(1787〜1813年)/晩年の詩(1814〜1832年)/【紀行】訳者解説/ゲーテ フルカ峠を越えて。『第二次スイス旅行の記録』から/あとがき
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