1980 年5月18 日、韓国全羅南道の光州を中心として起きた民主化抗争、光州事件。戒厳軍の武力鎮圧によって5月27日に終息するまでに、夥しい数の活動家や学生や市民が犠牲になった。抗争で命を落とした者がその時何を想い、生存者や家族は事件後どんな生を余儀なくされたのか。その一人一人の生を深く見つめ描き出すことで、「韓国の地方で起きた過去の話」ではなく、時間や地域を越えた鎮魂の物語となっている。 もくじ 一章 幼い鳥 二章 黒い吐息 三章 七つのビンタ 四章 鉄と血 五章 夜の瞳 六章 花が咲いている方に エピローグ 雪に覆われたランプ 訳者あとがき
レビュー(88件)
身の回りの事象に対する感受性と表現力はこれぞノーベル賞受賞者の文章と思いました。 また、翻訳者さんの日本語訳も素晴らしいのだと思いました。
ハン・ガンさんの作品はとてもすばらしい。
やっと届きました。 ありがとうございました。 読むのが楽しみです。
まだ読めていないのです。他の韓国作品を読んでいて、本作も紹介されており購入。今後韓国文学を知りたいと思います。感想をかけず☆3にてご了解ください。購入きっかけの一つがBTSのRMが勧める本の1冊として挙げており、なぜ彼が本作を勧めたのか、BTSのファンではないが彼のメッセージ性のある文言はどこから出てくるのか、本作は多くの人にどのような影響を与えたのか知りたくもあり、購入した次第です。