「歴史学はパン屑のように細分化した」と批判され、1989年に「危機的な曲がり角=批判的転回」特集を組んだ歴史学を代表する世界的学術誌『アナール』。彼らは何に危機感を抱いたのか。根底を揺るがされる危機を乗り越え、さらにはインターネットの普及で研究状況が一変した今、歴史学はどこに向かおうとしているのか。その試行錯誤の軌跡を、現状理解に不可欠な精選された論考群でたどる。
0 イントロダクション 小田中直樹
1 今日の『アナール』 ベルナール・ルプティ
2 組織、新たな研究対象 パトリック・フリダンソン
3 社会的なるものの主観主義的アプローチにむけて ジェラール・ノワリエル
4 交錯する歴史を考える ミシェル・ヴェルネール&ベネディクト・ツィンメルマン
─経験的なるものと再帰的なるものとのはざまで─
5 19世紀フランスにおける準幹部公務員 ジャン・ルビアン
─ある研究の中間報告─
6 巻頭言 『アナール』第66巻第1号(2011年)
7 巻頭言『アナール』、今日、明日 『アナール』第67巻第3号(2012年)
編訳者あとがき
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