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僕たちの終章はピンボールで始まった 雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終りーーデビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。
僕たちの終章はピンボールで始まった 雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終りーーデビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。
レビュー(499件)
ザフー。ピンボールの魔術師。昔なつかし。
初期、羊3部作!
初期の作品は、どことなく空気感がふんわりと温かく優しい感じがして、たまに読み返してみたくなるので手元に置くことにしました。ただ、文庫本のお値段も結構するんだ、と思いました。。
青春小説♪
『風の歌を聴け』に続く2作目。喪失感、虚無感、満載の村上春樹。でもそこが好き。双子との絡みなんとも言えず面白い。ホントに存在しているの?幻想なんじゃないの?と思いながらラストまでわからず。3部作とのことなので次は『羊』いきまーす。
通過点
風の→本作→羊を→ダンス という4部作の1つ。 順番に読み進むと一連のストーリーがより深く捉えやすくなる。 作品を通して時代の虚無な空気感がうまく表現されているが特に2000年以降の生まれの人にはイメージしにくいものも多いかもしれない。
1980
「鼠」三部作の第二弾。双子と生活を共にすることになった「僕」の物語だが、2回目の今、読んでみても、村上氏の才能は当時から冴えていたと痛感させられる。学生時代からジャズバーを経営していた氏の原点は、ここにもあり、「海辺のカフカ」や「1Q84]も、この延長線上にあると考えられる。