「奴隷解放の父」として、史上最も尊敬を集めてきた大統領であるエイブラハム・リンカン(一八〇九ー六五)。何百万もの黒人奴隷を国内に抱えるなかで迎えた南北戦争という分断の危機において、彼はいかにして「人民の共和国」という統合の理念を構想しえたのか。政治的リーダーシップの源泉を問う評伝。
はじめに
凡 例
序 章 時代と、運命を背負って
第一章 フロンティアに生きてーー一八〇九〜四八年
第一節 フロンティアを這いずるように
第二節 政治家へ
第三節 開発政治家から自由労働論の展開
第四節 リンカンの特徴
第二章 翼をえた竜のごとくーー一八四九〜六〇年
第一節 変わる合衆国の領土と政治景観
第二節 変化するリンカン
第三節 イリノイ共和党の形成に向けて
第四節 大統領への道
第三章 襲い来る内戦と奴隷解放宣言ーー一八六一〜六三年
第一節 大統領選挙勝利から内戦の勃発へ
第二節 連邦を守る戦いとは
第三節 最高司令官としてのリンカン
第四節 奴隷制問題の浮上
第五節 奴隷解放宣言の決断
第四章 「業火の試練」を背負ってーー一八六三〜六五年
第一節 人種差別主義の問題
第二節 新たな平等論の台頭
第三節 苦悩に満ちた一八六四年
第四節 リンカンがたどり着く新しい国民像
第五章 新しい共和国の光と影
第一節 歓喜と暗黒が交錯した日
第二節 リンカンの死を越えて
第三節 発足する新憲法体制
終 章 伝説化するリンカンと現代
第一節 創られる神話と国民意識
第二節 南部をも包含するものとして
第三節 現代における政治の復権に向けて
史料・参考文献一覧
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