◆第六句集
蜷が身をゆするたび砂ながれけり
この句集に収められている八年間は、私にとっては試練の時期でもあっ
た。今後、俳人としてどのように働くことが出来るのか。現在模索中である。
(著者)
◆自選十五句
芍薬の蕾に案の如く蟻
川の名の変はりてさらに鰻落つ
グエンさんゴさん勤労感謝の日
卒業の日の「おはよう」を交はし合ひ
吾が断ちし根ツ切虫の天寿かな
病ひには触れず日焼を褒めくれし
充電のごとく冬日に身をさらし
箱釣の箱立てかけてありにけり
稲架立てる場所をまづ刈り取りにけり
手びさしの右手が疲れあたたかし
船虫に英傑のあり凡夫あり
青鷺の踵揚ぐれば指垂るる
同乗の救急車より年の瀬を
蜷が身をゆするたび砂ながれけり
お薬師さま里へ下ろして山眠る
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