資源・漁業の管理技術の発展過程は、実際の漁業で起こる問題を解決するために管理手法を策定・実施すると新しい問題が現れる、ということの繰り返しであった。わが国では、関係漁業者が自主的に管理手法を策定・実施するという、「資源管理型漁業」が各地で取組まれ、遊漁問題が顕在化してきた。また、国連海洋法が発効し、TAC制が導入されて、同時に、公海資源の管理が国際問題になっている。1998年4月5日に東京水産大学で開催されたシンポジウム「資源・漁業の管理技術の現状と課題」での目的は、資源・漁業の管理技術について欧米とわが国の間で漁業実態に即して比較・検討し、管理技術の発展方向を模索し、その結果と資源管理型漁業の先進例などからわが国の管理技術を確立するための課題が討論されており、本書は当日の講演に質疑応答の趣旨を考慮して執筆し、編集したものである。
レビュー(0件)