「戦争は真実が死んだときにやってくる」
著者はブランコ・ヴケリッチ、山崎淑子を両親として東京に生まれ、1963年、自主管理社会主義の研究のためユーゴスラビアに向かう。以来60年、ベオグラードから、内戦、制裁、空爆など激動する世界を見つめ、ジャンルを違えて発言してきた。本書はその集大成である。〔巻末/後記〕「山崎洋君のこと」にその生涯が記述される。
はじめに
第一部 自主管理研究
ユーゴ型自主管理の構造と論理ーー日本への適用条件をさぐる…11
ユーゴスラヴィアにおける価格論争…40
自主管理(自治)的社会主義の論理…54
ユーゴ社会主義と非同盟ーーチトー外交の基盤…71
ユーゴスラヴィアの民族と社会…90
国家主義から自主管理へーーユーゴ社会主義の発展…102
どこへ行く、自主管理社会主義ーーユーゴスラヴィアの経験…123
経済改革と労働市場…170
第二部 内戦・報道
社会主義ユーゴの女性たち…187
ユーゴの学生…192
成立みるか自主管理者法典ーー注目のサライェボ大会迫る…198
ベオグラード通信1--国際演劇祭開幕…202
ベオグラード通信2--ディナール平価一〇%の切下げ…204
ユーゴの自主管理三〇年…206
「チトー後」の課題…210
チトー大統領の死を悼んで…215
サバ川の汚染が政治問題化…220
対独戦勝四〇年ユーゴで軍事パレード…224
トロヤはわれらのもの…228
あぁフェスト、あぁフェスト! …232
オフリッドの夏…236
中曽根首相訪問に期待する東欧諸国ーー主要テーマは経済協力…240
戦争はまだ終わっていない…242
蘇る吸血鬼…246
『ユーゴスラビア政治地図』1--アンテ・マルコビッチ内閣の誕生…250
『ユーゴスラビア政治地図』2--コソボ問題の行方…254
『ユーゴスラビア政治地図』3--悩み多き「スロベニアの春」…258
第三のユーゴスラビアーー連邦か国家連合か…262
ユーゴの民族問題…266
六月はアルバニア人の月ーーコソボ自治州…268
「安住の地」見えぬ危機収束後のユーゴーー民族軸に新たな国家形態の模索続く…272
ユーゴスラビア内戦とマスメディアーー戦場からの緊急報告…280
新ユーゴを脅かす国連制裁…297
ボスニア紛争の現在ーーベオグラードからの報告…305
コソボ戦争の悲劇…311
第三部 講演・エッセイなど
ジャーナリスト、ブランコ・ヴケリッチ…341
ニェゴシュ『小宇宙の光』について…352
セルビアの俳句…363
日本人の原点を求めて…383
平和へのメッセージ…386
ベオグラードに響く塾歌…390
私の日セ文化交流史…393
松島の月…415
セルビア、未知のヨーロッパ…420
ブランコ・ヴケリッチのこと…439
ミランのこと…451
セルビア学のパイオニア、田中一生氏のこと…453
コロナの春、ベオグラード便り…458
ミラン・トゥーツォビッチと「セルビアの理髪師」…470
セルビアから見たウクライナ戦争…476
夢の六〇年…489
後記 山崎洋君のこと/高木一成…491
あとがき
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