前三世紀頃、アレクサンドリアの七十二人のユダヤ人長老たちがヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめた。この通称「七十人訳」こそ、現存する最古の体系的な聖書であり「イエス時代の聖書」である。本書では当時の聖書解釈までを含めて翻訳・注解、ヘブライ語版との相違も明示する。歴史、哲学、文学、美術……すべてに通底する西洋文明の基礎文献。
紀元前3世紀頃、ギリシアが強大な力を持っていたヘレニズム時代。アレクサンドリア(エジプト)の七十二人のユダヤ人長老たちがヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめたという。この通称「七十人訳(しちじゅうにんやく)」が、新興宗教の一つでしかなかったキリスト教を地中海世界に広め、その後の世界宗教としての展開を決定づけることになるーー。
現存する最古の体系的聖書であり、イエスの時代に普及していた七十人訳。本書では、死海写本や史書とも照らしつつ、当時の聖書解釈までを含めて翻訳・注解する。
はしがき
創世記
出エジプト記
レビ記
民数記
申命記
注
レビュー(5件)
いやー、結構時間かかりました。つらつら寄り道しつつ、読破するまでにマル5カ月! ・・・ キリスト教に興味があり、虫食いのように読んできた旧約聖書ですが、この度腰を据えて読んでみることにしました。 世界史の授業で知りましたが、現在ヘブライ語から訳される旧約聖書はかなり新しいものらしく、その出自も良く分からないとか。他方、本ギリシア語からの翻訳の方が古く、こちらの方が正統!?というか混ざりものが少ない?とか言われているみたいで。で、私はギリシア語原典の訳をチョイスしました。 ・・・ なお収録されているのは所謂モーセ五書(律法)と言われる「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の五つ。 初めの二つ、創世記と出エジプト記は劇画チックでまだ読めますが、残りの三つはルール集みたいな記述が多く少しダル目です。 ・・・ そんななか、実はですね、本書で一番響くのはあとがきの秦氏のキリスト教への懐疑です。 疑問や矛盾だらけになるのになぜ問わぬ?なぜ気づかぬ?キリスト者よ、みたいなまっとうな問い。私も似たような思いがあり、本書を手にしました。 ・・・ ちなみにですが、やはり訳文をつらつら読むのはそれなりにだれます。 ご参考までにですが、里中満智子氏の書かれたマンガ「旧約聖書」、そして「コンサイス聖書歴史地図」を並行して参照されることをお勧めします。理解が結構進むと思います。