連邦政府、ニューヨーク州と市の強力なバックアップのもとに、第二次世界大戦を挟んでその前後、1970年代までニューヨークのマスター・ビルダーとして君臨したロバート・モーゼスと、一介の住民代表でフリー・ジャーナリスト、ジェイン・ジェイコブズとの間の30年間にわたるワシントンスクエアパークとその周辺環境の保全をめぐる壮絶な闘い。現在、都市計画を学ぶ者にとってバイブルともいえる必読の書、ジェイコブズの『アメリカ大都市の死と生』がいかに生まれたか、その誕生の背景が明らかにされ、今日、日本でも常に直面する「開発か保全か」の問題の本質がすでに鮮やかに描き出されている。
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