〈茶でニッポンを世界に売り込め!〉
〈万博の展示戦略から垣間見る、知られざる近代日本の「喫茶外交史」〉
近代の万博と日本茶、そこには切っても切り離せない深い関係があったーー。明治〜戦前期、日本政府は「外貨獲得の有効手段」として日本茶の海外進出計画に注力していたことをご存じでしょうか? 初参加したパリ万博(1867)では日本茶カフェパビリオンがナポレオン3世の目に留まり欧州内で絶賛され、シカゴ万博(1893)でも日本茶カフェは大人気となりました。万博とお茶の関係をつぶさに追うこで、近代日本文化史の新たな一面を掘り下げます。茶の湯愛好家のみならず、歴史好きの関心にも応える一冊です。
レビュー(2件)
茶を文化として紹介した様子が活き活きと。
明治以降、日本の主要な輸出品として扱われていた日本茶の歴史に光を当てる書籍です。日常茶飯の言葉通り、空気や水のように存在し、身近であるが故に気が付けなかった日本茶の魅力や、万博における日本パビリオンで日本茶や茶道を体験した海外の記者が記した感想は、お茶がただの嗜好飲料なだけではない何かを内在しているのだとワクワクした気持ちで読み進めました。日本茶を口にする全ての人に読んで欲しい本になっています。