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「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」 誰もが知っている有名な『方丈記』を、大きな文字で、分かりやすく意訳しました。 鴨長明といえば「世捨て人」というのが一般的なイメージですが、実は、琵琶と琴を愛する一流のミュージシャンであり、和歌の名人でもありました。 不幸や災難に遭い、失敗と挫折を繰り返しながらも、前向きに、強く生きた長明の名文には、生きるヒントが満載です。 時代背景もよく分かる解説付き。京の都を描いた美しいイラスト、心が洗われる写真と共に、800年もの間、読み継がれてきた名作古典を、存分に堪能できる1冊です。 (主な内容) 第1章 川の流れのように 1 川の流れのように、幸せも、悲しみも、時とともに過ぎていきます 2 私たちは願いどおりに、幸せになれるでしょうか 3 ああ、人間は、どこから来て、どこへ去っていくのでしょうか 第2章 ある日、突然 4 火災が発生すると、家も財産も、灰になってしまう 5 竜巻に襲われると、全て破壊され、空中へ飛ばされる 6 政治家、権力者の横暴が、社会を大混乱に 7 二年続けて大飢饉に。宝物より、米が高くなる 8 恐ろしい中でも、最も恐ろしいのは地震である 第3章 とかく、人の世は、住みにくい 9 いったい、どこに住んだら、ほんのしばらくでも、心が休まるのでしょうか 第4章 自然の中で、悠々と暮らす 10 「なんて私は、不運なのだろう……」 五十歳で出家を決意 11 理想的な住まい、移動式の「方丈庵」を造る 12 都の南東、日野山へ。阿弥陀如来に、一心に向かう生活 13 ホトトギスやセミの鳴き声にも、世の無常を知らされる 14 一人で演奏し、一人で歌い、我が心を慰め、楽しむ日々 15 山の中での生活は、四季折々の楽しさがある 第5章 形ではなく心を見つめる 16 ヤドカリの教訓 危険なことを、危険と知って対処する 17 貧しく、粗末な生活でも、心は満たされている 18 幸せになれるか、どうかは、「心」一つで決まる 19 魚が水の中にすむ心は、魚でないと分からない 20 一生を謙虚に反省し、前向きに進んでいく ◆ 京都へ行こう! 方丈庵を訪ねて (現地ルポ)大きな石の上に、方丈庵があったって、本当ですか? ◆ ラストは、長明さんの弾き語り (鴨長明さんにインタビュー) ・長明さんは、日本の、レオナルド・ダ・ヴィンチみたいですね ・「方丈庵は、日本の美の極致」ドイツの建築家が絶賛 ・「震災の記憶が風化しないように……」とは、何を、どのように心がけることなのか ・無常を知らされると、本当の幸せを、前向きに探し始める ◆『方丈記』原文
レビュー(15件)
満足してます。
とても読みやすく、分かりやすかった。一時間半程度で読めた。
まあまあ
読みやすい文章 古典に興味がある小学生からでも読みやすいと思うが、別の本でも読みやすいのを見つけたので、まあまあかな~
現代訳され過ぎていて、古典の趣が無くなり少し残念です。
弾き語りで方丈記読んで、鴨南蛮食べたくなったじゃないのなんだか。最高よ!
母へのプレゼント☆彡
母が欲しがっていた本です。とても喜んでもらえました。