Voci a corde〜声と弦
ハープ伴奏による歌曲&二重唱曲集
クリスティーネ・ヴォルフ、ブリッタ・シュヴァルツ、マリア・グラーフ
その外観から楽器の女王とも呼ばれるハープは、楽音の美しさと優雅さでも際立った存在です。
ハープは19世紀に大きく進化を遂げ、特にエラールの活躍によりフランスではよく使用されていましたが、独墺ではあまり楽器の技術面での進歩が無く、音量、音域ともにピアノに伍する存在にはなり得ませんでした。そのため独墺系のハープ楽曲はあまりないのですが、さまざまな楽器のために作品を書いたシュポアは、ハープのためにも楽曲を書いており、このアルバムでも、中央にそのハープ独奏のための傑作「幻想曲 Op.35」が置かれています。
また、現代のハープは音量も大きく、音域もピアノに匹敵するほど広くなっているため、19世紀前半くらいまでの鍵盤楽器作品をハープに置き換えて演奏することもできるようになりました。そのため、昔の歌曲の伴奏をハープに置き換えて優雅な雰囲気に仕上げるといったこともこれまでに何度かおこなわれており、今回のアルバムもそうした流れを汲むものと言えると思います。
アルバムの最初と最後には、ケルビーニの書いた「4つのイタリア語デュエット集」を分割して配しています。この曲集はハープ伴奏のぴったりくる華麗で気品のある曲でもあり、少し前にトリオ・アルパカンタービレの演奏でもリリースされていました。
その他の作品は、メンデルスゾーンとその姉ファニー、そしてシューマンの歌曲という親密系のレパートリーから選ばれてハープ伴奏に編曲されています。
演奏は、ソプラノがクリスティーネ・ヴォルフ(写真右)、アルトがブリッタ・シュヴァルツ(写真左)、ハープがマリア・グラーフ(写真中央)というドイツ・チームで、ペダル・ハープの華麗なサウンドを美しい歌唱と共に満喫できる内容となっています。(HMV)
【収録情報】
ケルビーニ:
・二重唱第1番『日陰の森の中の孤独』
・二重唱第4番『ああ、なぜ小さな川の流れは岩の間を』
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:
・五月に
・君の瞳を見つめると
・恋人よ、僕らは一緒に舟に乗って
メンデルスゾーン:
・どうして楽しく愉快でいられるのでしょう?
・好きな場所 Op.99-3
・すずらんと小さな花 Op.63-6
・夕べの歌
・歌の翼に
・挨拶 Op.63-3
・渡り鳥の別れの歌 Op.63-2
シュポア:
・幻想曲 Op.35
シューマン:
・つばめ Op.79-21
・太陽の輝くように Op.37-12
・東方のばらより
・美しい花 Op.43-3
・私が鳥になれたら Op.43-1
・5月の歌 Op.79-10
・くるみの木 Op.25-3
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:
・私に道を教えてください
・いくつもの悲しみ
ケルビーニ:
・二重唱第3番『親しき小枝よ、私に聞かせて』
・二重唱第2番『私の愛しい娘、私の美しい炎』
クリスティーネ・ヴォルフ(ソプラノ)
ブリッタ・シュヴァルツ(アルト)
マリア・グラーフ(ハープ)
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