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覚醒した薩摩、目覚めなかった長州 世にに言う「八月十八日の政変」で京を追われた長州は失地回復を狙って出兵を行なうも、会津・薩摩連合軍の前に敗走する。この「禁門(蛤御門)の変」以降、長州と薩摩は犬猿の仲となるが、その後、坂本龍馬の仲介で「薩長同盟」が成立。やがて両藩は明治維新を成し遂げるために協力して大きな力を発揮したーー。 以上はよく知られた歴史的事実であるが、じつは禁門の変以前の薩長の関係は大変良好であった。策士・久坂玄瑞の働きにより、すでに「薩長同盟」は実質的に成立していた、と言っても過言では無い状態だったのである。 では、友好だった両藩が、「八月十八日の政変」「禁門の変」へと突き進み互いに憎しみあい敵対するようになったのはなぜなのか? そこには、兄・島津斉彬に対するコンプレックスを抱えた“バカ殿”久光を国父に戴き、生麦事件や薩英戦争を引き起こしながらも「攘夷」の無謀さに目覚めた薩摩と、“そうせい侯”毛利敬親が藩内の「小攘夷」派を抑えきれず、ついには「朝敵」の汚名を着ることにまでなってしまった長州との決定的な違いがあった。
レビュー(13件)
購入した商品到着がとても早く満足している。
下に同じく
20年前から、「逆説の日本史」を読み続けて、一時中断していました。続編が10冊以上も出ていたので、そろそろこなしていこうかと、続き注文第3弾です。単行本の方は、既に明治維新まで来ていましたので、完結間直かかなとも思っています。視点がとても面白い。
幕末は登場人物が多く、開国派、攘夷派、公武合体、反幕などそれぞれの立場や考えが違っていて少しややこしい。このシリーズを読んで頭の中が整理できた。今まで名前しか知らなかったり名前さえ知らないひともいたので勉強になった。
幕末模様を新たな見方で解説しております。
逆説シリーズ愛読しています。早く次巻が出て欲しいです。