感染症の診療において,グラム染色は菌種の推定,治療効果の判定,炎症像の確認ができるきわめて優れた検査方法である。しかし,誰もがいきなりグラム染色をすれば,これらが的中するわけではない。グラム染色には熟練の「職人技」が不可欠だ。本書では基本的な手技から具体的な染色所見の読み方,類似菌種の見分け方,その後の対応まで,さまざまな検体,あらゆる微生物を網羅した「職人技」をマスターするための羅針盤である。
第1章 各種検体とその採取
1.検体採取方法と採取容器
2.血液
3.髄液
4.穿刺液(胸水、腹水、関節液など)
5.下気道(喀痰、気管支洗浄液)
6.上気道(咽頭・上咽頭、鼻腔)
7.尿、前立腺液
8.生殖器(膣分泌物、頸管粘液、尿道分泌物、精液)
9.消化器(胃液、胃粘膜組織、胆汁)
10.糞便
11.開放膿、非開放膿(pus、wound、abscess)
12.眼(結膜、角膜、涙器、硝子体)
13.耳鼻咽喉(内耳、中耳、外耳)
14.血管内留置カテーテル、持続的腹膜透析ドレーン(チューブ)
15.鱗屑、毛髪、爪
第2章 塗抹検査の実際と染色法
1.顕微鏡の見方
2.標本の作り方
3.グラム染色
4.抗酸菌染色
5.その他の染色法と一般的事項
6.主治医への報告
第3章 各種検体の微生物染色標本
1.染色の失敗例
2.血液培養
3.髄液
4.呼吸器
5.咽頭粘液
6.肺組織スタンプ
7.胸水
8.腹腔ドレーン排液
9.関節液
10.胆汁
11.尿
12.生殖器
13.胃粘膜
14.糞便
15.創・膿
16.鱗屑
17.眼
18.耳漏
19.抹消血液
主な抗微生物薬一覧
グラム染色による微生物の分類と菌名
検体別 本書中の微生物一覧
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