東野圭吾作品、高校生活最後の暗転 初期のころの青春推理小説,通勤電車内で読むために購入しました♪ 疑心暗鬼に駆けられた野球部員たちの高校最後の暗転と永遠の純情青春推理小説 まさかの展開で読み終わった後何とも言えない切ない気持ちになりました(;´・ω・),タイトル、本の帯から軽いタッチの作品かと思っていたのですが、単なるミステリーではなく重厚感があり、読み応えのある作品でした。一言でいえば、無名校に現れた孤高の天才高校生ピッチャーの悲劇が描かれています。これまで読んだ東野作品の中でも最も古い時代設定の作品でした(主人公は昭和39年の高校生)。 やけに大人びていて翳りのある須田武志。彼の持つ独特な雰囲気は彼の不幸な生い立ちが関係していることが明らかになっていきます。そして刑事が憂えた嫌な予感のとおり、本作で起きた事件の根幹はすべて主人公の不幸な境遇に帰結するというやるせない結末でした。 クライマックスへ向かって真相が明らかになっていくなかで、ゾクゾク感で軽い寒気を感じるところもありました。2つ目の残忍な事件の顛末は常軌を逸していて飛躍しすぎていると感じる部分もありますが、ミステリーでありながらヒューマニズム要素に溢れた作品だと思いました。昔の作品ですが超おすすめです。,登場人物が見えるようでどんどん読み進みます。,色々と東野作品を読んでますが、この作品は「切なくて悲しい話」というレビューが多く、野球物が大好きなのに敬遠してました。友人が面白かったと言うので、思い切って読んでみたところ、想像以上に面白く、いつものようにぐいぐい話に引き込まれました。やはり東野作品は裏切りません。 2つの事件が複雑に絡み合い、推理物としても面白いですが、今回もグッとくる人間ドラマがあり、とても心に残ります。高校野球も昭和30年代という時代設定(本にする際に手直しされたそうですが)も、ストーリーに説得力を与えていて、すんなり世界に入り込んでいけます。確かに切なくて悲しい話ですが、最後のシーンで私は少し救われる感じがして、読後感はそれほど悪くありませんでした。 もっと早く読めば良かったと思います。私のベスト10に確実に入ります!
レビュー(364件)
東野圭吾作品
東野圭吾作品、高校生活最後の暗転 初期のころの青春推理小説
魔球
通勤電車内で読むために購入しました♪ 疑心暗鬼に駆けられた野球部員たちの高校最後の暗転と永遠の純情青春推理小説 まさかの展開で読み終わった後何とも言えない切ない気持ちになりました(;´・ω・)
天才高校生投手の悲劇
タイトル、本の帯から軽いタッチの作品かと思っていたのですが、単なるミステリーではなく重厚感があり、読み応えのある作品でした。一言でいえば、無名校に現れた孤高の天才高校生ピッチャーの悲劇が描かれています。これまで読んだ東野作品の中でも最も古い時代設定の作品でした(主人公は昭和39年の高校生)。 やけに大人びていて翳りのある須田武志。彼の持つ独特な雰囲気は彼の不幸な生い立ちが関係していることが明らかになっていきます。そして刑事が憂えた嫌な予感のとおり、本作で起きた事件の根幹はすべて主人公の不幸な境遇に帰結するというやるせない結末でした。 クライマックスへ向かって真相が明らかになっていくなかで、ゾクゾク感で軽い寒気を感じるところもありました。2つ目の残忍な事件の顛末は常軌を逸していて飛躍しすぎていると感じる部分もありますが、ミステリーでありながらヒューマニズム要素に溢れた作品だと思いました。昔の作品ですが超おすすめです。
さすがです。
登場人物が見えるようでどんどん読み進みます。
やはり裏切りません!
色々と東野作品を読んでますが、この作品は「切なくて悲しい話」というレビューが多く、野球物が大好きなのに敬遠してました。友人が面白かったと言うので、思い切って読んでみたところ、想像以上に面白く、いつものようにぐいぐい話に引き込まれました。やはり東野作品は裏切りません。 2つの事件が複雑に絡み合い、推理物としても面白いですが、今回もグッとくる人間ドラマがあり、とても心に残ります。高校野球も昭和30年代という時代設定(本にする際に手直しされたそうですが)も、ストーリーに説得力を与えていて、すんなり世界に入り込んでいけます。確かに切なくて悲しい話ですが、最後のシーンで私は少し救われる感じがして、読後感はそれほど悪くありませんでした。 もっと早く読めば良かったと思います。私のベスト10に確実に入ります!