読みたい本が、すぐに届けられるしあわせ。 有りがたかったです。 またお世話になります。,中巻か急にファンタジーになってちょっとしんどくなりました。もう少し期待しました。,「復讐から導き出されるものは絶望だけだ。この二つの精霊(すだま)は一対のものであり、憤怒の子であり、嘆きの親なのだから」 闇のように黒い瞳が孝太郎の瞳を覘き込む。孝太郎がこれまでの人生で見たことのない深淵の闇。光をも包み込む闇。それでいて冷たくはない。恐怖を与えない。 傷ついて泣く子供を抱き、外の世界から隠して慰める闇。 もう一度ガラは問うた。 「それでも、おまえはその女の仇を討ちたいのか」 孝太郎も身を起こし、その場に正座した。 「そうだよ。だって、これはただの復讐じゃない。正義の裁きだ。これ以上犠牲者を出さないように、この領域を守るための正しい行いなんだ」 ガラは孝太郎から目を離さずにかぶりを振る。 「復讐と裁きは違う。似て非なるものだ。人と、人の形に似せて造られたものが異なるように」(185p) ダメだよ、孝太郎。ガラの言う通りだ。復讐と裁きは違う。でも孝太郎は肯んじ得ない。仇討ちに一段落ついても、もう止まらない。孝太郎よ、それが「業」だ。自ら「物語」を作っているのだ、と私は思う。嫌な予感がする。「おまえは後悔する」と何度も何度も予言されている。それが何か。幾つかフラグは立っているが、私にはわからない。下巻を読むのは正月明けになる。 2017年12月26日読了,最初てっきり推理小説と思って読んでいた私には、だんだんとファンタジー色が強くなり、ちょっと期待外れ。 現代の内容がほとんどなのに、ファンタジーって何かいまいちすっきりしません。,上巻より面白くなってきた感じがします。人間の心の中を見るということなのでしょうね。
レビュー(59件)
発送が早く、大満足でした。
読みたい本が、すぐに届けられるしあわせ。 有りがたかったです。 またお世話になります。
急にファンタジーに・・・
中巻か急にファンタジーになってちょっとしんどくなりました。もう少し期待しました。
ダメだよ、孝太郎くん
「復讐から導き出されるものは絶望だけだ。この二つの精霊(すだま)は一対のものであり、憤怒の子であり、嘆きの親なのだから」 闇のように黒い瞳が孝太郎の瞳を覘き込む。孝太郎がこれまでの人生で見たことのない深淵の闇。光をも包み込む闇。それでいて冷たくはない。恐怖を与えない。 傷ついて泣く子供を抱き、外の世界から隠して慰める闇。 もう一度ガラは問うた。 「それでも、おまえはその女の仇を討ちたいのか」 孝太郎も身を起こし、その場に正座した。 「そうだよ。だって、これはただの復讐じゃない。正義の裁きだ。これ以上犠牲者を出さないように、この領域を守るための正しい行いなんだ」 ガラは孝太郎から目を離さずにかぶりを振る。 「復讐と裁きは違う。似て非なるものだ。人と、人の形に似せて造られたものが異なるように」(185p) ダメだよ、孝太郎。ガラの言う通りだ。復讐と裁きは違う。でも孝太郎は肯んじ得ない。仇討ちに一段落ついても、もう止まらない。孝太郎よ、それが「業」だ。自ら「物語」を作っているのだ、と私は思う。嫌な予感がする。「おまえは後悔する」と何度も何度も予言されている。それが何か。幾つかフラグは立っているが、私にはわからない。下巻を読むのは正月明けになる。 2017年12月26日読了
最初てっきり推理小説と思って読んでいた私には、だんだんとファンタジー色が強くなり、ちょっと期待外れ。 現代の内容がほとんどなのに、ファンタジーって何かいまいちすっきりしません。
おもしろくなってきた
上巻より面白くなってきた感じがします。人間の心の中を見るということなのでしょうね。