この本では、就職活動のもう一方の当事者である求人者としての組織と、求職者である皆さんが「必要とし、必要とされる」出会いをするために大切と思われることを紹介したいと考えています。求人側の組織が、求めたい人を必要とする背景や理由をよく理解すれば、自分がその求める人に相応しいと確信が生まれ、そのことをESや面接で力強く伝えることが出来ます。就職活動を「相手を知る」「自分を知る」「自分を伝える」というシンプルな形でとらえて、それぞれを深く掘り下げて考えてみることがこの本のテーマです。 今、世界的な政治や経済や社会及び技術環境の変化とその高速化により、組織と人の関係も変わってきました。組織は長期的な雇用を保証しつつ、その中でキャリアルートを歩み続ける人材を教育し、処遇し続けることが現実的に不可能になってきています。多くの組織は、「組織が自前で準備したキャリアを保証する」時代から「社員が自らつくるキャリア自律の支援」へと方向転換しています。つまり、「組織があなたに何をしてくれるか」ではなく「あなたは自分自身をどうしたいのか」を自らに問うてみて下さいと言っている訳です。学生といえども、これまでの経験を総動員して「自分は何者か」というテーマを追い続けて、「自分はこのように行きたい」という未来に向けた仮説を立てて挑戦する姿勢が求められています。
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