文学界の中で漱石先生が世界一好き。 ひたすら三角関係を描き続けた漱石先生。 二十年くらい前に全集を読んだけど、明暗は未完という事で、今迄、愛読してなかった。 しかし、読んでみたら、非常に面白い。やはり流石と唸らされた。 初期の軽やかさも戻っていて、テンポ良く会話がはずみ、 しかも、かつてないリアルな女性キャラが登場。 漱石先生って、意外に女性の、というか妻の心理を、深くエグッて感じ取っていらしたんだなぁ。 やっと、漱石先生一流のファム・ファタールが出現し、さぁ、ここからドンドン面白くなるぞ!!と期待最高潮で、【未完】。 この先、なんとする積もりだったのかなぁ。読者に想像の余地を残すのって、究極の芸術だなぁ…。,津田もお延も、愛し愛される事に非常に自己愛が強い人物。しかし、二人ともそれにまったく気付いておらず、どちらも相手に「自分の理想とする形で愛されたい」と念願している。そんな津田は、過去に自分と将来を誓い合った清子と温泉場で再開するが、なぜ清子が、津田の友人である男に嫁いだかが理解できない。一番のクライマックスで小説が終わっているのが、本当に残念。その後の、津田・お延・清子の関係は?それを取り巻く人々との絡みは?気になって仕方ない。,人の持つエゴというエゴをさらけだして、精神の内部の内部までえぐられるようなすごい作品です。
レビュー(73件)
究極の芸術
文学界の中で漱石先生が世界一好き。 ひたすら三角関係を描き続けた漱石先生。 二十年くらい前に全集を読んだけど、明暗は未完という事で、今迄、愛読してなかった。 しかし、読んでみたら、非常に面白い。やはり流石と唸らされた。 初期の軽やかさも戻っていて、テンポ良く会話がはずみ、 しかも、かつてないリアルな女性キャラが登場。 漱石先生って、意外に女性の、というか妻の心理を、深くエグッて感じ取っていらしたんだなぁ。 やっと、漱石先生一流のファム・ファタールが出現し、さぁ、ここからドンドン面白くなるぞ!!と期待最高潮で、【未完】。 この先、なんとする積もりだったのかなぁ。読者に想像の余地を残すのって、究極の芸術だなぁ…。
未完なのが残念
津田もお延も、愛し愛される事に非常に自己愛が強い人物。しかし、二人ともそれにまったく気付いておらず、どちらも相手に「自分の理想とする形で愛されたい」と念願している。そんな津田は、過去に自分と将来を誓い合った清子と温泉場で再開するが、なぜ清子が、津田の友人である男に嫁いだかが理解できない。一番のクライマックスで小説が終わっているのが、本当に残念。その後の、津田・お延・清子の関係は?それを取り巻く人々との絡みは?気になって仕方ない。
人の持つエゴというエゴをさらけだして、精神の内部の内部までえぐられるようなすごい作品です。