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藤田和日郎が描く『マッチ売りの少女』!! 「最強月打」に打たれた『青い鳥』の主人公・チルチルは、不幸な物語のキャラクターを幸せにすべく奮闘を続ける。『雉も鳴かずば』の主人公・お菊を幸せにすることが出来ずに意気消沈するチルチルに、次のチャンスを与えたのは、意外にも「長老会」のメンバーであるはだかの王様だった。王様からの情報を元に、チルチルが向かった先は、かの有名な物語…マッチを売る幼い少女が主人公の物語だった!! 【編集担当からのおすすめ情報】 藤田和日郎先生は、連載デビュー作品『うしおととら』第1巻のコメントで、次のように述べています。「『マッチ売りの少女』の結末が気に入らなかった。なんでかわいそうな女の子が、かわいそうなコトになっちまうんだよ!!」。そして、20年の時を経て、藤田先生は積年の想いを描きます。読者の皆様は、ぜひその目で、藤田先生が見つけたある種の「答え」を堪能してください。 第22条【千一夜の月】 22 次の話へ 23 マッチ売りの少女 24 チルチルが来る 25 マッチ売りの少女を連れて 26 アンデルセン 27 『アラビアンナイト』へ 28 同じアラビアンナイトにて 29 魔法を得る 30 チルチル討伐作戦 31 チルチル討伐作戦 セカンド
レビュー(37件)
マッチ売りの少女
この巻は、マッチ売りの少女のお話があります。 良く知っているお話だと思っていました。 しかし、昔話の作者の気持ちを掘り起こして物語が進んでいくのを読んでいくうち、 ただ、ぼーっと読んでいただけだったと思いました。 斬新な切り口で色々な事を考えさせられた内容でした。
スピード感があり、どんどん読めてしまいます。 子供も大好きな作品で、楽しみにしています。
自分以外の誰かが悲しむことについて考え、その原因にたいする怒りを持てる人でありたいなと思わせられます。 この作者のつくる物語とキャラクターに魅力を感じるのは、常になあなあで流されている自分との違いを感じるからじゃないかな。そんなことを考えるためにも人には物語が必要だと思ったり。
きたよ
マッチ売り。いつ来るのかな~と思っていたが、こう来たか。 その憤りからうしおととらが生まれた、この物語。 藤田氏がどう彩るのか、どう結末をつけるのか。 このつぎあたり、章がかわりそうな感じです。 ……月光は、あのキャラなのか……? 勝手に風の又三郎ならいいな~とか思ってた。
マッチ売りの少女編。
童話好きなら絶対に一度は「酷いよこの話!」と怒っただろう、マッチ売りの少女が登場の話。私は実際に怒った側の人間なので、感慨深かったです。