鎌倉時代も今と変わらず、道路は社会を支える存在だった。しかし、道そのものの実態は資料が乏しくつかみにくい。中世の幹線道路=〈大道〉のかたちや、異界との接点としての機能、地域に及ぼした影響力、権力との関わりなど、古道の知られざる実像に迫り、「かまくらかいどう」に代表される従来までの古道観や、道路を生んだ社会観の克服を試みる。
道路と中世社会ープロローグ/不思議な古道たち(かまくらかいどう/あづまかいどう)/大道という名の道路(大道のかたち/大道を規定する/路上の平和/大道は動く)/なにかが大道をやってくる(異界への扉/源頼朝とモノノケたち)/大道と地域社会(一)-山村の大道(葛川/骨寺村)/大道と地域社会(二)-都市の大道(犬懸坂を越えるみち/掘り出されたみちー杉本寺周辺遺跡/みちのあゆみー都市開発の中で)/大道と公(大道を作る/権力と大道/政と聖の間で)/大道の社会史へ向けてーエピローグ
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