医学のあゆみ 肺癌に対する薬物治療の最前線 287巻7号[雑誌]
・コロナ禍のなかにあっても肺癌治療の進歩は着実に続いている。免疫チェックポイント阻害薬治療が悪性黒色腫に続いて2015年12月に非小細胞肺癌に適応となり、その後、多くの臓器癌に適応が広がっていった。
・2004年に、ドライバー遺伝子変異EGFRが肺癌において発見されて以来、分子標的薬治療が他臓器癌に先がけて肺癌において開発され、個別化治療のトップランナーとして肺癌分子標的薬治療の進歩が続いている。
・肺癌において免疫療法と分子標的薬治療の適応患者が異なり、両治療の棲み分けがおおまかにできている。肺癌では免疫療法の適応が広く、効果的であり、免疫療法の分野でも癌診療をリードしていくことを期待している。
■肺癌に対する薬物治療の最前線
・はじめに
・ドライバー遺伝子変異に応じた分子標的療法と耐性機構
〔key word〕上皮成長因子受容体(EGFR)、ALK、耐性変異、側副経路
・癌微小環境と免疫療法耐性化
〔key word〕遺伝子変異、抑制性免疫細胞、ストローマ細胞、肝転移
・免疫療法耐性とVEGF阻害による克服
〔key word〕血管内皮増殖因子(VEGF)、VEGF receptor(VEGFR)、PD-1(programmed cell death 1)、PD-L1(programmed cell death 1- ligand 1)
・小細胞肺癌の分子サブタイプ
〔key word〕小細胞肺癌(SCLC)、神経内分泌腫瘍、分子サブタイプ、腫瘍免疫微小環境
・パラダイムシフトを迎えた肺癌の周術期治療ーー最新のエビデンス
〔key word〕非小細胞肺癌(NSCLC)、分子標的薬(TKI)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、術後補助療法、術前補助療法
・切除不能3期非小細胞肺癌の治療
〔key word〕非小細胞肺癌(NSCLC)、化学放射線療法、免疫チェックポイント阻害薬
・4期非小細胞肺癌におけるドライバー遺伝子変異陰性例での治療戦略
〔key word〕4期非小細胞肺癌、ドライバー遺伝子変異陰性、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、PD-L1(programmed death-ligand 1)
・ドライバー遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対する分子標的治療の現状と展望
〔key word〕非小細胞肺癌、肺腺癌、ドライバー遺伝子
・進展型・再発肺小細胞癌の治療展望と免疫療法の進化
〔key word〕肺小細胞癌(SCLC)、進展型SCLC、再発SCLC、化学療法、免疫チェックポイント阻害薬
・高齢進行非小細胞肺癌患者に対する薬物療法と高齢者機能評価
〔key word〕非小細胞肺癌(NSCLC)、高齢者機能評価(GA)、薬物療法
●TOPICS 再生医学
・剣山式バイオ3Dプリンターー安全な再生医療を目指して
●TOPICS 放射線医学
・2層検出器をもつスペクトラルCTが臨床にもたらすインパクト
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(16)
・医師偏在と医師確保計画
〔key word〕医師需給、医師偏在、医師確保計画、医療計画、キャリア形成プログラム
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(6)
・遺伝カウンセリングとわが国の医療制度
〔key word〕医療保険制度、医療費助成制度、自費診療、遺伝カウンセリング加算
●FORUM 世界の食生活(5)
・台湾原住民族の食と変化
●FORUM 数理で理解する発がん(5)
・ベイズ更新とベイズ統計
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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