親の介護を考える年代になったとき、誰もが自分のこととして、これからの人生をどこで、誰と、どう生きるか、問い始める。今、社会制度の整備を追い越して急激に進む我が国の高齢化社会は長寿を祝福する環境を奪い、高齢者は生活の不安を抱えている。最期まで納得した生き方をする意思があってはじめて自分の「終の住処」を現実に思い描くことができる。高齢になっても活き活きと暮らすために、住まいに求められるものは何か。多世帯家族が共同で暮らす住まいに、どんな知恵と工夫があるのか。グループリビングやグループホームとはどんな場所なのか。「終の住処」を地域再生の拠り所にする意味はどこにあるのか。グループホームや高齢者のための住宅を設計してきた建築家による渾身の住まい論。
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