巨木を宙(ちゅう)伐りー樹上の達人、その仕事術
放置すれば人命や貴重な国宝に危険が及ぶような、境内や並木の巨大な枯損木を「吊し伐り」「宙伐り」という技術で伐出するのが著者の和氣邁さん(栃木県矢板市)。倒す場所がないところで巨木を伐出する技術を請われ、日光東照宮をはじめとした全国の名だたる神社仏閣から、次々に声がかかります。
空師(特殊伐採を行う現場人)として卓越した技術で信頼を集めている著者が、仕事への姿勢、考え方、技術、事業経営のあり方などをありのままに語りかけます。
【目次】
第1章 特殊伐採の仕事ー日光東照宮、伊勢神宮
巨大な枯損木から文化財を守るー日光東照宮
繊細なカットで仕上げる
特殊伐採は基本技術の集大成
(大見出し)特殊伐採 伊勢神宮の巨木
大径材を長尺で出す技術
第2章 私の特殊伐採技術いろいろ
宙伐り技術
宙伐りの方法
クレーンで吊り伐り
合わせ伐り
無動力で吊るし伐り
共吊りー自らに吊るして下ろす
空中でのチェーンソーの操作
三ツ紐伐り
木に登る技術
木登りの体勢と道具
木の登り方
集材技術
シンプルな資材・機材
ハリハリ集材
ハリハリ集材の仕組み
搬出
キャレッジの組み合わせ
丸太の加工
大木の玉切り
すくい挽き
縦挽き用のソーチェンの目立て
第3章 どのように技術を磨いてきたかー私の林業人生
師匠・赤塚さんー難しい仕事が肥やしになった
第二の師匠・渡辺三成さん
チェーンソーの競技会で準優勝したら……
地物を生かす
マニュアルと「見て盗む」の違い
オペレーターとの信頼関係
第4章 探求心と創造工夫
ヨキでの枝払い
エンジン付きウインチと台車でケヤキを集材
ジープ改造の運搬車で稼ぐ
ソーチェーンで今も発見
探究心と発想力のルーツ
第5章 仕事にまい進した日々-私の林業今昔物語
林業に入ったきっかけ
伐採を始めた頃、チェーンソーC51との出会い
夜明けから1人で造材
チェーンソーの次はチルホール
昼食も木の上で
山師
無形文化財ー特殊伐採技能士
夫婦で銘木の伐採に遠征
第6章 プロとしての体の整え方ー「極まり無し」を貫くために
お客さんのニーズに応える
仕事で体力づくり
有酸素運動として作業を進める
プロとしての体調管理
極まり無し
第7章 私が得た仕事の極意
目視で動作をチェックする
安全なポジションを常に想定する
2本の胴綱で生まれる安心感
1日1日の仕事の積み重ねが技術を高める
仕事は簡単にする
周囲の景色を堪能する
費用対効果が出せていたのかどうか
リポート
1.地上で吊し伐り
2.小さめのチェーンソーでワンランク上の仕事
3.道具
4.立木の鋸道
レビュー(0件)