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テレビ放映から55年、映画『シン・ウルトラマン』も公開予定など、いまだ幅広い世代に人気を誇る『ウルトラマン』。 だが、「怪獣と戦う空想特撮作品」にもかかわらず、そのバトル自体にフォーカスした本はこれまでなかった。 そこで小学生時代に本放送を見て以来の大ファン、漫画家のやくみつる氏が「10大決戦」を選出し、ライター佐々木徹氏とともに、“ウルトラマンになった男" スーツアクターの古谷敏氏に、戦いの舞台裏を聞いていく。 ゼットン、ジャミラ、ゴモラ…はもちろん、意外な怪獣も登場。 さらに、ウルトラマンが新世紀エヴァンゲリオンやブルース・リーの映画に影響を与えた話、スペシウム光線誕生に力道山が関係していた裏話、ウルトラマンがなぜあの怪獣にあの技を使ったのか、なぜあの怪獣を倒さなかったのか…など、鼎談は思いがけない展開に。 巻頭カラー口絵では、ウルトラマンと10大決戦怪獣の、懐かしのバトルシーンも掲載! 【著者略歴】 古谷敏 1943年生まれ。1966 年に『ウルトラQ』のケムール人に抜擢され、そのスタイルが評判を呼びウルトラマンのスーツアクターに。 翌年、ウルトラセブンではアマギ隊員を好演。『ウルトラマンになった男』(小学館) やくみつる 1959年生まれ。漫画家、好角家、珍品コレクター、その他肩書多数。 『ウルトラQ』『ウルトラマン』に造詣が深く、今回もその豊富な知識量でさまざまなエピソードを披露。『雑学の威力』(小学館)他多数 佐々木徹 週刊誌等でプロレス、音楽などのライターとして活躍。格闘技、特撮ヒーローもの、アニメ、ブルース・リーなどに詳しい。 『週刊プレイボーイのプロレス』(辰巳出版)など
レビュー(7件)
Web記事の採録書籍化でこの内容は高い。
「ウルトラマン」の怪獣との全対戦について、怪獣の人気やストーリーよりも「格闘」の面白さで、やくみつるが選んだ決戦ベスト10について、スーツアクター古谷敏と佐々木徹、やくみつるの対談採録集。 集英社新書の通常のソフトカバー(写真がない)の上に、下記のカラー版のカバーがかかっていて、ついつい買ってしまいました。 古谷敏氏による、撮影裏話など演じた本人にしか語れないエピソードや当時の想いが貴重で面白い。 が、いかんせん、特撮専門家でなく(それが企画意図かもしれないが)、やくみつるが選んだ10選であるのと会話内容が薄い、甘い。 もっと別にふさわしい人がいたのではないか?と思う。 しかも、Web上での記事の採録書籍化なので、この内容で、この値段は高い。 もちろん、とてもまじめで心優しい古谷敏氏のお人柄のすばらしさは読み取れますし、その部分の話も面白いのですが。