▼シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(第1期・全10巻)、刊行開始!
言葉の海へ、漕ぎ出そう!
国語学者・大槻文彦が、明治期に編纂した日本初の近代的国語辞典 『言海』。
大槻は 『言海』 を通して、世界をどのように切り分けようとしたのか。
辞書が社会的に果たした役割とともに描き出す。
凡例
序 なんのための辞書
国会と辞書
辞書と語義ーー『一九八四年』的世界のなかで
文明国標準としての辞書
『言海』刊行の祝辞から
藩閥を越える可能性ーー辞書の近代
新世代と辞書ーー上田万年の場合
「読み物」としての『言海』
辞書は読まれたのか
『言海』と資料について
1 大槻文彦とその時代
大槻文彦とはだれか
幕末に生きたということ
大槻文彦自伝
地誌著述の意味
大槻文彦のナショナリズム
旧臣としての臣民
地誌から文法へーー弱肉強食の世界のなかで
国語と民族と独立と
文部省『百科全書』「言語篇」の翻訳ーー「言語」の問題
日本語と諸言語の位置ーー「万国言語の共進会」論にみる言語の優劣
『日本小史』にみる文明史観
上田万年の剽窃ーーChambersの「Language」と大槻文彦の「言語
篇」
文典研究の展開ーー『支那文典』・文法会
『言海』と「語法指南」の需要
大槻文彦の著述傾向
近代日本語の確立へーー国語調査委員会などへの参加
文学博士号授与について
博士会の学位
『大言海』へーー『大言海 文献集』などから
語源へのこだわり
語源という問題ーー実用性と国語の純粋性と
大槻文彦、逝く
明治百傑となった大槻文彦
2 『言海』のめざしたもの
辞書と字引と字典と辞典と
新しい「辞書」
『言海』とはなにか
近代的普通語辞書
「普通語」とはなにか
「普通」という暴力ーー青田節『方言改良論』から
日本辞書とはーー日本語を日本語で説明すること
外来語・和語・漢語およびその表記
五十音排列という新秩序
語法指南(日本文典摘録)
「ことばのうみ の おくがき」
3 『言海』からみる世界
表象空間のなかの『言海』
「言海システム」--網羅と排除
網羅と規範化
文語文典から口語文典へ
同化と口語
松下大三郎の口語研究
はなしことばの一定のためにーー「です」への嫌悪から
『口語法』『口語法別記』へ
曖昧な同化
風儀としての殉死
同文という問題
かなづかい表音化の主張
宣伝のなかの『言海』
日露戦争と『言海』縮刷版
旅順攻囲戦と『言海』
日露講和と『言海』
「売れた書物」・時代に寄りそう辞書
賞品としての『言海』
辞書は国家がつくるものなのか
参考文献
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